ナノ素材から未来を創造する

代表取締役

熊谷 弘太郎

1973年6月23日生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。2003年、FINIX株式会社を設立、代表取締役に就任し、レアメタルの輸入事業等を行う。2009年、ナノサミットインターナショナルリミテッドを設立、代表取締役に就任。2013年、ナノサミット株式会社の取締役に就任(兼務)。2014年よりナノサミット株式会社代表取締役に就任。

ナノ素材とは、10億分の1メートルサイズの分子です。もっともよく知られたナノ素材のひとつにカーボンナノチューブ(CNT)が挙げられます。軽くて丈夫で導電性があり、日本が国をあげて研究してきた素材です。

しかし、新素材としての魅力を十分に引き出した最先端材料の開発は非常に難航しました。その最大の理由は、CNT分子同士の高い凝集性にありました。例えば、ホットケーキを作るときに、上手に粉が水に分散せずダマになったとします。不均一に焼きあがったホットケーキは美味しくないですし、商品価値は低くなります。CNTは、この「分散」が非常に困難な素材なのです。そして、このCNTの分散を大量に安価に実現する技術を、古月文志東京大学特任教授が見出しました。

まさにブレークスルーです。飛行機や車などで現在使われている軽くて丈夫といわれる材料がさらに軽くなる。燃費が良くなる、コストが下がるといった効果だけでも、世界のインフラが激変するでしょう。スマートフォンの画面も刷新され、家やビルのガラス窓がスマートフォンのように高機能化し、SF映画のような未来が現実になるでしょう。

ナノ素材を高度に分散できることは、他の機能性素材と混合し、分子レベルで制御された様々な分子集合材料を創出することを可能にします。それはこれまでの材料の常識を超えた新領域です。

私たちは、ナノ素材の強みを活かした最先端ナノ材料のトップランナーです。そこから生み出す高機能材料で未来を創造し続ける企業を目指します。

世界の農業を革新する

取締役社長

冨田 順

1969年9月2日生まれ。青山学院大学経済学部経済学科卒業。1993年、株式会社スペースシャワーネットワークに入社。その後、外資系IT会社や金融系会社などで営業、コンサル業務に従事する。2011年、ナノサミット株式会社代表取締役に就任。2014年からナノサミット株式会社取締役に就任(現職)。

私たちナノサミット株式会社の高機能な最先端ナノ材料を活用する場面は身の回りにも数多くあります。そのような中で、真っ先に取り組みたい分野のひとつが農業、食料の分野です。高機能なナノ材料で、食の生産および流通の常識を変えたいと考えています。

食の大消費地域への供給のしやすさに制限された生産と流通は、第一次産業および食を取り巻く課題のひとつです。新鮮さを保ったままの流通は、距離が離れるほどコストがかかります。低温に保つための電気や移動に要する燃料といった多額のエネルギーコストをかけているコールドチェーン。このコールドチェーンを安価に実現できたなら、消費地から遠く離れた地域での生産も可能になります。最先端ナノ材料を駆使した、大容量、軽量、コンパクトなスーパーキャパシタの実用化により、生鮮食品の広域流通網は拡大します。過疎化が進む地方においても大規模消費地を意識した農業が可能になるのです。

農業ハウスなど施設栽培は、産地にしばられない農産物の安定生産に不可欠です。しかし、その設備投資や温度調節のエネルギーコストは、作物や季節にもよりますが、農業経営費の25%に及ぶことさえあります。まさに儲からない農業です。特に冬場の重油代などの燃料費は原油価格の変動にも影響を受けやすく高いリスクもあります。CNTを用いた発熱シートは、従来のボイラー型の農業ハウスとは異なる方式で、重油代の10分の1のコストでの栽培を可能にしました。

最先端ナノ材料の普及で、確実に農業の現場、食の流通は変わります。これが世界規模で実現できれば、食料問題などの社会課題の解決にも貢献できるはずです。世界規模で貢献できる分野だからこそ、最初に取り組みたいと考えています。私たちは、世界の農業を革新します。