2015年9月14日、東京大学政策ビジョン研究センターにて、「革新的技術創造促進事業」<事業化促進>における研究(産地および流通過程におけるエネルギー消費を劇的に下げる冷凍・冷蔵用新型キャパシタの研究開発とその実用化)のキックオフミーティングを行いました。
平成27年農林水産研究基本計画が指摘する日本の農林水産業の課題のうち、精算流通システムの革新とコスト削減、単収・品質向上と強みを更に引き出す研究開発や地球環境問題への対応などに共通するのはエネルギー問題です。特に農業・水産業については、大規模化に伴う機械化やコールドチェーンの普及、6次産業化などにより、エネルギー消費が増加する傾向にあり、そのコストが利益を削り、環境負荷を高めているのが現実です。
今回の事業で私たちは、こうした課題の解決に資する冷凍・冷蔵分野に使える新型バッテリ(キャパシタ)の研究開発を行い、その事業化を目指しています。
キックオフミーティングでは、関係する自治体・機関および企業のほか、今後連携の可能性がある機関・企業の方を招き、本研究の意義と研究内容、その技術がもつ可能性などについて情報を共有しました。
なお、当日プログラムは以下のとおりでした。
当日の議事次第
開会挨拶 10:00〜10:10
坂田一郎教授(東京大学政策ビジョン研究センター長)
研究プロジェクト紹介 10:10〜10:30
熊谷弘太郎 代表取締役(ナノサミット株式会社)
「革新的技術創造促進事業」<事業化促進>「産地および流通過程におけるエネルギー消費を劇的に下げる冷凍・冷蔵用新型キャパシタの研究開発とその実用化」について
話題提供 10:30〜10:50
木村 睦 教授(信州大学繊維学部)
キャパシタの研究に関しての信州大学の研究環境について
学術講演 10:50〜11:20
服部義之 准教授(信州大学繊維学部)
カーボン材料の作製と電気二重層キャパシタ特性
話題提供 11:20〜11:40
古月文志 特任教授(東京大学政策ビジョン研究センター)
農水省キャパシタ研究プロジェクトにおける東京大学政策ビジョン研究センター坂田研究室が分担する研究内容について
意見交換 11:40〜12:10
閉会挨拶 12:10〜12:20
熊谷弘太郎 代表取締役(ナノサミット株式会社)