このたび、ナノサミット株式会社は、冷凍・冷蔵用新型キャパシタの研究開発と実用化において、「革新的技術創造促進事業」<事業化促進>(農林水産省)に採択されました。
平成27年農林水産研究基本計画が指摘する日本の農林水産業の課題のうち、精算流通システムの革新とコスト削減、単収・品質向上と強みを更に引き出す研究開発や地球環境問題への対応などに共通するのはエネルギー問題です。特に農業・水産業については、大規模化に伴う機械化やコールドチェーンの普及、6次産業化などにより、エネルギー消費が増加する傾向にあり、そのコストが利益を削り、環境負荷を高めているのが現実です。
今回の事業では、こうした課題の解決に資する研究テーマとして、「産地および流通過程におけるエネルギー消費を劇的に下げる冷凍・冷蔵用新型キャパシタの研究開発とその実用化」を掲げました。
生鮮食品の流通に欠かせないコールドチェーンにおいて消費されるエネルギーを大幅に低減する技術として、大容量、軽量、コンパクトな新型キャパシタを、カーボンナノチューブやセルロースナノファイバーなどの複合材料を活用して実現を目指し、東京大学、信州大学、太陽誘電株式会社との連携していきます。電力消費のピークシフトなどエネルギーコスト削減に貢献したいと考えています。