従来、CNTは分散化が難しいため、塗膜をきれいに塗ることは困難でした。
ナノサミットが持つCNT分散技術に、創業60年の歴史を持つ大田区の町工場「太洋塗料株式会社」の匠の技術が加わることで、ナノサミットのCNT塗料は実現しています。その特徴や魅力について、太洋塗料の森井会長にお話を伺いました。

そもそもCNTはどんな性質を持つのでしょうか?

そもそもCNTは、優れた導電性、熱伝導性、電磁波シールド性を持ち、さらに単層CNTであれば赤外線照射により活性酸素を生成することが知られています。通常、CNTは凝集体を形成しているため、その性能を活用することが難しかったのですが、ナノサミットのCNT分散技術に当社の塗料技術を組み合わせることで、単層・多層両方のCNT塗料を開発することができました。

塗料化したことのメリットは?

スプレー式、塗布式、ホットメルト、粉体など粘度を変えた複数の塗料を開発したことで、繊維にCNTを付与したり、漁網に付与したり、と様々な材料にCNTの特性を付与できるようになったんです。例えば通電性については、塗料の配合を変えることで、10-1から106Ω程度の抵抗値を設定することもできます。熱伝導性を活用した面ヒーターであれば、ニクロム線より30%の省エネが実現できます。

CNT塗料はどうやって作るのでしょうか?

そもそも塗料は、膜を作る成分(樹脂)と色をつくる成分(顔料)、そして粘度を調整する成分(溶剤)の3つによって構成されています。そこで当社が得意とする水系樹脂にCNT分散液を混ぜ、そこに添加剤を加えることでCNT塗料を作っています。樹脂や添加剤は非常に多岐に渡り、それを組み合わせることで塗料の性能が生み出されるので、100万通りを超える組み合わせから最適な塗料を作れることが、60年以上塗料を製造してきた当社のノウハウですね。